ブログの方向性が迷走しているな
- 2016.09.25 Sunday
- 18:12
JUGEMテーマ:家庭料理のレシピ
これで連続3度目、怪しい料理レシピ紹介。
始めたのは15年以上前だっけか?あの時は、掲示板式の個人で運営している日記サービスでゲーム制作におけるグダグダを書いて、業界を引退して、サイボーグになり、今は普通のサラリーマンに身をやつしてることから日記として面白いことがあるわけでもないし、今の会社は居心地が良いので静かに暮らしたいという点もあるから、仕事とかを書くつもりもない。
日記というには、毎日更新してるというものでもない。まあ、気が向いたら…って感じだな。
かつての業界でのことを書いて、信者やらゴミ貯めに暮すカラスから噛みつかれたりするが、そういう火病っぷりを見て、ニヤニヤしてしまう悪い趣味があるから、我輩も人が悪い。てか、会社からカキコむなよ、串刺してても判るぞw
まあ、サイボーグになった理由としてのブルガダ症候群とか、狭心症の発作についてもブラブラ書いてて、おかげで同じ病気の方々とも交流を持つことができた。
コミケ前後でのこととかも書いて、懐かしい旧友ともコミュニケーションがとれるというのも、このブログのありがたいところではある。
FacebookやTwitterのほうが気楽に書けるが、なかなかズンブリ深くハマることができるというものではない。前者に関しては、1分に五回以上更新している大学時代の知人がいて、ちょっと怖いものがある。後者については、いつもどおりだけど、色々と深く書くというのには軽すぎるという問題がある。インスタグラムを勧められることがあるが、あまり好きになれない。mixi?あったね、そんなの。
ま、グダグダと残りの人生を過ごしている中で、とりあえず「生きてるよー ネタはないけど」という感じのブログになってるんだな。これはこれで気楽だ。何もない場合、Twitterでも本ブログでも何も呟かないし、書かないことにしている。逆にちょっとしたネタが仕入れられたら載せるということで。
で、なぜか前述の通り、怪しいレシピ3弾目。
別にネタを作ろうとしているワケではない。
先月、台所を掃除したところ、大量の缶詰やら瓶詰やらだ戸棚や冷蔵庫の奥から出てきて、さあどうしよ、賞味期限はとっくに切れてるが、食べられないことでもない状況。缶詰は缶自体から毒素が出るという話があるが、高校時代に40年前のブドウジュースを飲んだ前科がある、ビビることはない(かな?)。そもそも瓶詰缶詰は、そういう予測不能な長期保存にも対応できるために作られたではないか。いや、さすがに40年モノはどうかと今更思うところはある。
ついでに掃除してたら、こんな本が出てきた。
一時期、海上自衛隊カレーとかのレシピ本とか、軍隊食やレーションについて紹介する本がブームになったが、その時期に出版されたもの。ただ、他のカラフルにして、自衛隊メインの本と違い、これは独立戦争からイラク戦争にかけての、アメリカ陸軍の軍隊食(Chow)にのみ絞った内容となっている。
文字だらけで、食欲そそるような写真が皆無だが、そこはほれ、”アメリカ陸軍”の食事だから、載せないほうが良いわけで(ぉぃ
昨日紹介したYoutubeの18世紀アメリカ料理レシピ動画と同じく、好奇心を刺激してくれる内容満載だ。
NYCで以前、あるカフェテリアで食べた揚げたブリトーのランチに舌鼓を打ったが、なんとそれはイラク戦争の時のアメリカ陸軍のメニューだったことが、この本で理解できた。厨房のシェフはおそらく、軍隊帰りだったのだろう。
ベイクトビーンズは開拓時代からの食べ物だと思ってたが、現代の味は第二次大戦において完成された。
双璧を成す刑事コロンボが愛してやまなかったチリコンカンは、第一次大戦に登場し、冷えても美味しいものとして戦後広まった。
アップルバター(当時はアップルソース)の甘さは南北戦争において、ハードタックにつけて食べるものとして兵士たちを元気にさせたことだろう。
キャンプで焼かれる野趣(?)溢れるパンで、生焼けなら独立戦争の「鍬パン」に。南北戦争モードにしたいのであれば、銃剣に巻きつけて(グリルピックでの代用可)焼くのも素敵だ。但し、必ずたっぷりのラードを使うことだ。
傷病兵からも嫌われた「ミルクトースト」は、食欲のない人にとっては美味かもしれないし、作るのがとても簡単だ。
「卵なしケーキ」は本書では、朝鮮戦争に登場と書いてるが、おそらく朝鮮戦争を最後に姿を消したレシピの間違いであろう。我輩の記憶では、第一次大戦の英国で、このレシピで作られたケーキが戦場を駆け巡ったという話があった。
で、今回注目したいのは、P61にある「ランチョンミートのロースト、マスタードソース」というレシピ。
そ…掃除をしたら、賞味期限が三年前に吹っ飛んだSPAMが出てきてね…たぶん、中は油が分離してると思うんだ…。
これほど料理に適さない食材はないと、常日頃思っているのだが、何で1缶、出てきたんだろうねえ…買った記憶はないのだが。
そういえば、連続ドラマ「バンドオブブラザース」の中で、焼いた謎の「肉」を配り歩くシーンがあったな。
「おい!これは何の肉だ?」
「食べられる肉だよ!」
あれがランチョンミートなんだろうね。
缶から出して、切って、まとめてカリカリに焼いて…というもの。
栄養学的には最低のモノだが、沖縄に行った時、あちらこちらに多用されてたのには頷いた。しかもカレーの肉としても、さいの目に切られたものが入ってて、独特のえぐみに驚いた(美味しいとは言ってないぞ)。
韓国でも「軍隊(プデ)チゲ」というのがあるが、我輩が思うに、本当の意味での韓国料理は朝鮮戦争後に生まれたもの、つまりランチョンミートを使ったこの鍋料理と、余った硬い屑肉を煮込んだカムジャタンだけではないか。あとは全部、偽物だ、と。
話がズレた。
えっと、レシピを読むと、まあ簡単…
1)
耐熱皿の上に、SPAMを塊のまま乗せ、ナイフで表面に切れ目を入れる。
果物ナイフで分離した脂は捨てた。
2)
マスタードソースを作る。
砂糖大さじ3杯 (我輩は2杯…甘くなりそうで)
粉末マスタード小さじ1杯 (代わりにチューブに入ってる粒マスタードを大量に入れて。粉からしでも良かったかも)
シナモン小さじ1/4杯 (シナモンがなかったので、ミックススパイス、ニンニク粉、胡椒を)
酢大さじ3杯 (うが!切らしてた!ポッカのレモン汁があったので、これを全部)
水大さじ3杯 (これは省略)
これらをよくかき混ぜて、SPAMの上に振りかける。
3)
オーブンを適当に余熱後、適温で30分。
…適温?
適温って…
まあ、220度くらいにして、30分…
冷凍庫に、ハッシュポテトがあったな…これをエアフライアーで揚げて、サイドに。
簡単だね…さすが軍隊食。
ただ、焼いてる最中、台所がまた酸っぱい臭いと、肉とは明らかに違う”ナニカ”の焼く臭いが充満し、換気扇フル稼働。
これもやはり、アメリカの軍隊食の何たるかということか(ぉ
デデン!
…
うーむ…
あれだね…
焼けば何でも、美味しそうには見えるものかもしれない…ねえ(誰か同意してくれ…)。
まあ、ランチョンミートという、扱いに困る食材を、なんとか手軽に美味しく作れないものか…という苦労の後が見えるんだよな。
さて、一口。
うん…
うん…
悪くない…
SPAM特有の脂のエグミが、マスタードソースの酸味と辛さで旨く消されてる。
表面がカリっと焼いてて、中はふっくらと熱く、昔食べた、同じく米国陸軍MRE(戦闘糧食)の「ステーキ」より遥かに美味しいかもしれない(あれも考えてみたら、ランチョンミートをステーキっぽく形成したものだったが、温くて食えたもんじゃなかった)。
ご飯には合わないかもしれない。
これはトーストとか、ロールパンとかと合うかもしれない。
スープがあれば口の残り脂っぽさを洗い流せるかもしれない。オニオンスープとかが良いね。
一缶丸ごと1人前なので、女性や子供のような少食な方には完食は無理かもしれない。
食べ終わった後、軽くムカムカしだした。
胃薬飲んで、少し養生。
やはりSPAMとかが嫌われてるのは、この無駄な脂分なんだな…。
まあ、料理自体としては成功。万人向けでは決してない。晩酌には良いかもしれないな、主人を早死にさせたいのであれば、なおさら素敵な肴だ。
次はこの「兎のじっくりあぶり焼き」でも挑戦するかな…って、兎丸ごと使うんか!いや、流石に肉加工からするのは法律上(ry