インラン
- 2014.02.28 Friday
- 23:48
JUGEMテーマ:学問・学校
とうとうこのブログの中の人、狂ったか…
いや、お堅い一部上場メーカーに毎日背広姿で通っているけど、中は相変わらず狂っているので、今更な感じがするともなんとも…まあ、いきなり「インラン」って出されたら、なんじゃろと思うわな。
国際基督教大学に通っている、もしくは卒業した、あるいは中退し(総角はじめ氏へ、速やかに10万円返しなさい)た者であれば、この言葉を知らないはずはない。理系のICU生(我輩の在学中は教養学部理学科だったのだが、今は違うみたいじゃね)であっても、耳に何度か入ったことであろう。
語学や外国語の教職課程をとっているICU生必須の科目「言語学入門」。
英語で「introduction to language」…略して「インラン」。
当時、ひでえ略し方だと思ったが、あの温室の中でのカルト的な居心地の良さから段々と日常語として使っていったっけ。
ほかにも「インクリ」…これは必修科目の「キリスト教概論」を略したもの。
「Introduction to Linguistics」は「インリン」というのも教職免許に必須だったな。あれ?Linguisticsも訳すると「言語」だよな?
「インラン」と「インリン」の違いはなんだったっけ…。
当時、言語学の”権威”と呼ばれたペンなる教授がいたが、アカハラの塊のような腐った人間だったそうで、テストの成績がよくても気分しだいで落第となったり、
「俺様の研究のために、言語学研究所一棟丸ごとよこせ!」
と大学に圧力をかけたりして、言語学を研究したいのであれば、ICUに入っちゃだめだよ…と真面目な顔で言われてたな。
幸いなことに、我輩が受講した時、ペンの弟子が教鞭をとってて(チェコ人だったかな?)、嫌な目に遭うということはなかった。
何よりもそのお弟子さん、日本語の研究をされてて、
「面白いテーマでレポートを提出してくれれば、Aをあげますよ」
ってんで、高校時代に知り、大学図書館に何故かあった大本事件の警察資料等を元に、日本古来の「言霊」について50ページくらいのレポートを作成したら、Aをくれた。
いいお弟子さんだったな…今、どうされてるだろう?
てか、この種のレポートをまとめるの、当時から大好きだったからなあ。
いや、それにしても、言語学だけは最初から最後までまーーーーーーーーーーーーーーーーーったく理解不能だった。
英語教職のために必須じゃなければ、絶対学ぶことはなかった。
ICUという偏った思想の”楽園”であるということから、終始、チョムスキーチョムスキーチョムスキーって出てきて、何が悲しゅうてソ連礼賛者のアナキストがこねりあげた理屈を覚えなければならんのだよ…とテキストを放り投げることもしばしばだった。
一方で、世界における様々な言語の種類とその派生等については興味深く受講できた。
言語にまつわる興味深い事実25選/「消滅の危機にある言語が2400ある」「世界で2人しか話すことができない言語がある」など
この記事を見た時、ふと当時を思い出した。
当時の記憶から、この記事に少し補足したい。
3 中国語を母国語とする人は、世界人口のおよそ12.44%
「だから中国語を学ぶべきだ!世界で一番使われているし、チャイナチスの世界征服後にこれが唯一言語になる!」
って、真面目な顔して叫んでた後輩がいたが、今頃PM2.5で肺の中が真っ黒になっているだろうな。
まあ人口だけとれば世界一かもしれんが、既に知られている通り、支那の中でしか使えない。
台湾ではむしろ英語で話したほうが通じる場合が多かった。
香港だと言わずもがな。
重要なのは、その言語を使える人の数ではなく、その言語を通して経済や交流などができる国の数が重要なのだ。
見直してみると
英語は約55か国
フランス語は約30か国
アラビア語は約25か国
スペイン語は約20か国
…フランス語って、けっこうすごいんだね。
あー…それと、アラビア語は注意ね。
サウジアラビアのアラビア語が、アフリカで通じるとは到底思えないから…あ、でも短期でもいいから、ブラシアップしたいな、アラビア語。
8 ボツワナで話されている言語に、5種類の「クリック音」を中心として成り立つものが存在する
懐かしいな。
英語「ブッシュマン」で、主人公のニカウさん達が使ってた言語。
小学生の頃に観たのだが、舌打ち(クリック音)を駆使しての言語に軽いショックを受けたものだ。
14 人工言語「エスペラント」を話す人は世界に50万から200万人いるといわれている
日本では宮沢賢治、また前述の大本の教祖・出口王仁三郎が熱心なエスペランティストであった。
ちなみにエスペラントは20世紀、独裁国家において最も弾圧された言語だった。
ナチスドイツ、ソ連では徹底的に潰された。
なお、ザメンホフは大きな間違いを犯している。
「世界中のあらゆる人が簡単に学ぶことができる」とされているが、アルファベットを日常会話に使用している人にとっては簡単かもしれないが、その他の言語体系にいる人にとっては、学びにくいぞ?
そもそもこれ、スラブ語、フランス語、スペイン語がベースだし…。
21 アメリカ合衆国に公用語は存在しない (しかし国民の多くの人が英語を話す)
意外であるが、英語は合衆国の公用語ではない。
単に国内で事実上もっとも使われており、国民が共通してコミュニケーションとして利用できるから使われているにすぎない。
何度か州単位で英語の公用語化を目指した動きがあり、たとえばアリゾナ州では2000年、選挙において英語に限定する選挙法の改正が行われた。現在、約30州の州法において、英語を公用語として規定されている。
そもそもなんで英語を公用語に規定しなかったのか…諸説あるけど、一番の原因は英国の存在だった。
アメリカ独立戦争は、積極的消極的問わず、英国に対して銃を向けたものだった。
フィラデルフィア大陸会議における議員はドイツ系が多く、また独立戦争時、ドイツの傭兵が植民地軍(アメリカ)について戦ったことから、ドイツ語を公用語にするということがほぼ決まりかけていた。
だが結果として、公用語を定めないままに、英語が共通言語として使われるようになった。
理由は簡単、独立しても経済上、英国との関係を続けなければならなかったからだ。
23 スペインとフランスにまたがる場所に存在する「バスク地方」では、あらゆる言語と完全に関連のないヨーロッパ唯一の言語「バスク語」が使用されている
バスクは現在においても謎の民族、地域、文化とされている。
ケルト族の末裔とする考えが有力であるが、「実は滅亡したはずのネアンデルタール人の子孫がバスク人」だという説もあったりする。
どのみち、きわめて不思議な地域であるが、日本ともかかわりが深い…聖フランシスコ・ザビエルはバスク人だった。
こういうことを中心とした講義だったら、「インラン」は面白かったのになあ。
あ、これ、興味深い。
13 ロード・オブ・ザ・リングには想像上の言語が12種も登場する
こういう創作才能が羨ましい。
アンディーさんと私の時空間が異なる可能性が微レ存???