あさま山荘 上九一色村 そして

  • 2013.09.30 Monday
  • 21:11
JUGEMテーマ:ニュース 


1972年2月、新左翼に属するテロリスト集団「連合赤軍」が、河合楽器の会社保養所を占拠、保養所で働く女性を人質に10日間立てこもった、「あさま山荘事件」というのがあった。
警察官2名、民間人1名が犠牲となり、全員逮捕で解決されたかのように見えたが、その後、操作を進めていくうちに、榛名山一帯で、このテロリスト集団による内部リンチ連続殺人事件が炙りだされた。
「総括」という名のもと、リーダー格の永田洋子元死刑囚(獄死のため)、森恒夫元死刑囚(自殺のため)、坂口弘死刑囚、坂東国男(逃亡中)らが、「革命」の名のもと実際は個人的な嫉妬などで次々とテロリスト仲間同士を殺していった。

かつてソ連という悪夢を作ったレーニンは、「革命」を成し遂げるいかなる手段も「正義」とされると定義した。
いかなる殺人も、「革命」のためであれば、許されて当然だという考えだ。
レーニンの「革命」は、無辜なる国民を大量虐殺することと同義だった。

主犯格の森恒夫自身、逮捕される一年前に、「M作戦」なるものを通して、郵便局へ連続強盗を働いた。
これらのテロリストによれば、強盗は「革命」のためであるから、「正義」だという論法になる。



それから約20年後の1995年3月、東京都心でサリンによる大規模テロ事件が発生した。
世に言う「オウム真理教事件」だ。
我輩は当時の事をよく覚えているが、それはまた別の日に書くとしよう。
この事件がきっかけとなって、警察が当時、オウム真理教の本部があった上九一色村に突入した。
やがて出てくる、数多くの内部リンチ、そして外部に対する連続殺人。

教祖で主犯の松本智津夫死刑囚は逮捕前、「ポア」という言葉を多用していた。
元来はチベット仏教における「Phowa」で、死後、仏界に転生することを意味し、その為の修行がある。
どんな修行なのかは不明であるが、これを行うことで、死に際して一切の不安や恐怖が消えるといい、修行が成功した証明として、頭がい骨に小さな穴ができるらしい。
チベットでは、その穴に草を一本挿し込んで証明する。

その証拠については、youtubeにあったので…






…個人的に、「マジっすか?」としかw



だが松本死刑囚は、教団の反対者を全員「悪業を積む者」と定義した。
そして「悪業を積む者」を殺すことが、教団における「正義」とされた。

Wikiにも、連合赤軍の「総括」と類似していることが指摘されているが、ここに共通にしているのは、狭い世界を全世界と信じ込むことで、自らを「正義」とし、反対するものはすべて「悪」だとし、殺人という暴力を厭わない幼児性にある。



「正義」の定義は個人によって大きく違う。
だが、国家において必要なのは、国家としての秩序が保てられるか否かにある。
そのため、国によって違うが、あらゆる手続きを通して「正義」が条文化される。
それが「法律」だ。
「法の下での正義」というのは、実に簡単な図式であるが、画期的な考えであり、一部を除外して殆どの国がこれを実践しているし、これを拡大させた国家間の条約等もまた、法を重んじる国同士が共通して依る「法の下での正義」があればこそ成立するものである。
その「正義」を保障する「法律」に異議があれば、たとえば日本では、様々な方法がある。
裁判所に訴える…これが一番の方法だ。
「法律」の根本にある憲法などに違反すると考えたら、裁判所で争えば良い。
国会の様々な委員会への請願という方法もある。
国会議員は、国民からの声を受け入れ、国会に提議するのが職務であるが、まあ、あまり通らないんだよね。難しいのであれば、地元の市議会に対して、支持する市議会議員に請願して、条例などから始めるというのもあるが。
あとは選挙だ。
現行の「法律」がおかしい、「正義」に沿わないと考えるのであれば、その「法律」を変えると約束する、あるいは努力する候補者に一票を投じれば良い。落選する場合は、その考えがまた浸透していないということを意味するから、その落選候補者と共に、あるいは個人、有志と共に、世間に主張するということが、この日本では保障されている。




そしてこれらの国々において共通しているのは、暴力やテロ、殺人、脅迫により、自らの主張を「正義」とする個人や団体は処罰の対象とされることだ。

「革命」を叫ぶのは自由だ。支持者は皆無だろうが、「法律」ではそれを叫ぶ自由が保障されている。
だが、レーニンが夢想した「正義」でその「革命」を行うとするならば、「法律」に基づいて処罰されなければならない。
何故なら「法律」では、テロ活動は一切許されていないからだ。

あたりまえだよね?

日本には信仰の自由がある。
ただし、明確に個人の生命や財産を奪うことが教義にある場合、反対者を殺すことが信仰だとするならば、司法は黙っているはずはない。

あたりまえすぎるよね?






なんでこんな当たり前のことを忘れて、いい年齢こいた議員が、松本死刑囚と同じことを言っているんだろうね?

そもそも「レイシスト」に関する法的定義は?
そして「暴行が許される」という法的根拠は?

日本国は何度も書くが、法治国家である。
「法の下での正義」が根本にある場合、立法府の一員としてそれを率先して守る義務があるのだが、その義務を放棄することを宣言したのであれば、議員辞職しなければならないのだが?


日本国憲法第99条(憲法尊重擁護義務)
天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。


とある。
さらに


日本国憲法第31条(適正手続の保障)
何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない。


とあり、さらにさらに


日本国憲法第36条(公務員による拷問、残虐刑の禁止)
公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる。


国会議員は「特別職国家公務員」であるが、まあヨシフ君、自らの手を汚さずに、テロリストや暴力団に依頼して逃げようとしているが、まさか刑法第61条をご存じないはずはないよねえ?w




あさま山荘、上九一色村から全く進歩していないというか。
いや、進歩を最初から拒否しているのは確かだ。

共通しているのは、


 俺様はこの世において特別な存在だ。

 でも世間が俺様のことを認めようとしない。

 昔はあんなにチヤホヤされていたのに、何でだ!

 そうだ、世間が悪い!俺様を認めようとしない社会が悪い!

 こんな世の中をファッキュー!破壊しまくって殺戮しまくるぜ!

 法律に従うつもりなんざ、これぽっちもねえんだよ!俺様に従わないお前らが悪い!


という幼児的な流れだ。
もがけばもがくほど、認められようとしなくなり、内部でお互いがお山の大将を主張しあい、惨めな末路を迎える。



あれ?
特定アジアと似ているね、不思議w

優勝セールって、後付け理由の不良在庫セールなんだなあ…と

  • 2013.09.29 Sunday
  • 17:56
JUGEMテーマ:インターネット 


近くにイトーヨーカドーがある。
巨人がリーグ優勝したということで、セールを開催したのだが、
正直なところ、安売りしている商品の中でほしいと言えるものは皆無だった。
見回すと、我輩と同じ気持ちなのだろうか、買い物客がウロウロとワゴンの中とかを覗いたが、何かを手にするということはなく、そのまま店を後にした。

で、楽天が球団設立から7年でリーグ優勝ということで、ポイント77倍、77%割引セールをやっているのだが…




あああ…楽天、自ら醜態をさらすことになろうとは…。



今日、昨年の転職の記念に購入した腕解けが壊れた。
いや、壊れたというのではない。ガラス面に大きなひっかき傷ができた。
安物だからというのもあり、わざわざ修理に出すというものではない。
じゃあ、良い機会だ。
楽天のこのセールで、なんかよさげなものはないかな…と覗いたが、なんとまあ…ひどい品ぞろえだ。



まず一番多いのが、インチキブランドの腕時計。

ニューヨークのセレブ達に愛用されている腕時計
定価10万円前後のモノが77%引きで2万円前後!

というのがぞろぞろ出てくるのだが、ちょいとネットで検索をかければ、まあ出てくるわ出てくるわ、支那からの氏素性不明のものがズラズラと。
思い出したが、アメ横や秋葉原駅前にある、「時間限定ですよー!」と叫ぶバッタ屋の腕時計も、こんなのだったな。
要するに、インチキ商品を大量に安く買い付けて、定価を適当に値付けして、いかにもお得だってことを見せて売るという詐欺商法なんだねえ…。



あと、たとえばタグホイヤーやIWCなどのタグをクリックすると、ずらずらと関係ない腕時計が列挙…しかも、それらのメーカーとはなんら関係ない。
勘違いさせて売るつもりなのかな?…と思って調べると、こっそりとそれらのブランド名がどこかに隠れて書かれていた。

なんてゆーか…ヤクザSEO会社のやり方を推薦しているのか???



そして何よりも爆笑したこと。
「77%引きですよ!市場最安値ですよ!」と叫んでも、それがこのネット時代において、空々しい嘘でしかないということ。
中に「お?」と思えるものがあったが、念のため、価格.comなどで検索すると、最安値でもなんでもないってなことが、直ぐにわかる。

家電小売店がインターネットショップによって経営危機にあるというニュースがあるが、なんてことはない、インターネットショップ自身が自分の首を絞めている状況だということだ。

検索されないと、思っていたんだろうか?



結局のところ、これらのセールって、誰も買わないものを勢いで買わせるためのものでしかない。
買ったところで、後悔するものばかりの物しかない。
それを知らないで買うのはやめたほうがいいということだろうなあ。



で、腕時計、どうするかって?
うーん…国産の安いものでいいかな。
オリエンタルとか、いいのがあればなあ…。

なるほど、これがダイエットか(チガ

  • 2013.09.28 Saturday
  • 21:17
JUGEMテーマ:健康 

先週より、スポーツジムに通っているのだが、これがなかなか良い。
今までは指一歩動かすことさえ億劫な杏状態だったが、最近では駅の階段をホイホイと登れるようになった。
尤もこの心臓の所為で、そんな様子を主治医が見たら、アックスボンバーを食らうようなことにはなりそうだがな(ブルガダ症候群は、階段の上り下りを原則禁止。心臓に悪いからではなく、突然気絶して、蒲田行進曲モードに入る恐れがあるため)。

前回は100キロカロリー消費。
今日は思いっきり400キロカロリー消費目標。
エアロバイクを漕ぐ。
マシントレーニングでの回数を二倍に増やす。



それだけ動いたから、たっぷりと食事して元に戻る…と思ったでしょ?



現在、激しい筋肉痛に襲われ、食欲皆無。
バナナ2本食べて、ひいひい言いながらこの日記を書いている。

なるほど、これは確かにダイエット効果はありそうだ…。



にしても、やはり体を動かすのって、大事だね。

もしかして我輩は、とてつもなく凄い映画を観たのかもしれない

  • 2013.09.27 Friday
  • 19:58
JUGEMテーマ:映画 


マノエル・ド・オリヴェイラ監督。
現在、御年105歳。
世界で一番、お達者倶楽部な映画監督。
ただ、同監督自身は最初からポルトガルにおいて賞賛を浴び続けてきたわけではなく、
ここ十何年の間に評価されてきたという。

いや、それはどうでもいい。

映画「コロンブス 永遠の海」における、我輩の意識を思いっきりレフトスタンドまで引っ叩いたツーランホームラン級の意味不明さが、その後暫く続いていた。
愚母は映画「戦場のピアニスト」で、逃亡するポーランド人が撃たれ死に、数か月間座ったままの状態で放置されていたシーンにトラウマを受けたそうだが、我輩は3分間延々と何も動かない空港でのシーンにトラウマ以前の何かを受けてしまった…いや、エンディングでも何が何やら…。




そんなものだから、この映画の存在を知った時、





























リベンジの時じゃああ!
オリヴェイラ監督!
勝負じゃあ!
ウラアアアア!



仕事を早々に切り上げて、観に行ったのだが…



もしかしたら我輩…とてつもなく凄い映画を観てしまったのかもしれない。



ポルトガルの歴史の基本を知らないと、理解できない映画である。
なのでこのブログで簡単に説明して、是非とも観にほしい。



欧州最西端のイベリア半島。
ここに二つの、かつての欧州において主役をなした大国がある。
スペインとポルトガル。

ローマ帝国末期、北半分にスエビ族、南半分に西ゴート族が住んでいたが、711年にイスラームを奉じるアフリカのベルベル人が入り込み、この半島全体がイスラーム諸王によって支配されていた。
だが722年に初のキリスト教のアストゥリアス王国が建国され、以後、キリスト教諸侯による国土回復運動(レコンキスタ)が始まった。
レコンキスタは1492年、イベリア半島最後のイスラーム王国グラナダが滅ぼされたことで完成されたが、この最中に、半島に二つのキリスト教勢力が生まれた。

フランスのブルゴーニュ公子の5番目の男子として生まれたエンリケ・デ・ボルゴーニャ伯爵が、レコンキストで指導的役割を果たしていたカスティーリヤ王に臣従し、イスラーム勢力との戦いで武勲をあげ、王の娘と結婚し、アルフォンソ1世を名乗り、ギマランイスに王国を築いた。

王国が築かれた場所はスエビ族主体だったことや、エンリケ自身がイベリア半島の出身ではなかったことから、まあ、新参者だったんだね。
やがてボルゴーニヤ…いわゆるブルゴーニュ王家を創設し、スペイン王家と対峙しながら、大航海時代で大きな足跡を残すことになる。
そしてアフリカ沿岸部(アンゴラ モザンビーク カーボベルデ ギニアビサウ サントメ・プリンシペ サントメ・プリンシペ などなど)と、南米に強大な植民地としてブラジルなどを領有することとなる。

だが、皮肉なことに、この強大な植民地主義がポルトガルを衰退に追いやった。
富みの一方的な吸い上げを行ったものの、その富をもって何等かの発展的な投資は一切行うことはなかった。
ポルトガルの統治者は、厳しい言い方であるが、農業国であることから脱するという考えを全く持ち合わせていなかった。
挙句に植民地であったモロッコでの戦いで、王が戦死したことで一時期スペインが統治する事態となったことが、この国を欧州におけるリーダーの座から引きずり下ろされた。

リスボンの大津波。
ナポレオンによる王室のブラジルへの亡命。
やがてブラジルは独立したことで、ポルトガルへの富の流れがストップし、衰退を決定づけた。
20世紀初頭に王室は滅亡。
何度もそれまで工業化の動きはあったが、カトリック教会、大地主制度が強固にそれを拒み続けた。
第二次世界大戦前に、サラザール教授が独裁制を敷いたことで、殖産興業は一切否定された。
すごい、この独裁者…元々、コインブラ大学の教授だったのだが、前政権で大蔵大臣となり、徹底した緊縮財政を行ったことで国の財政が安定化、そこで押されて首相になったのだが、ポルトガルが栄光に輝いていた時、農村経済が主体で、教会に従い、国民は全員 ”馬鹿” だった…てなことで、軽工業に留め、国民への教育は一切と言ってよいほど行わず、まあ…なんというか…中世に戻ったような感じにポルトガルを転落させちゃったんだよね。

だから今でも、EUの中で貧しい。
また教育についても、何かしら軽侮する風潮が残っている。
働くということについても、忌避する空気がある。
しかしEUに入ったことから、最低賃金や労働関連法などが規定されている。
わざわざそこに工場なぞ、建てるだろうか?
安い賃金でこき使えたからこそ、ポルトガルはほんの少し前まで、その存在意義があった。

またこの国の悲劇は、多くの植民地を、逆説的であるが、手放してしまったという点だ。
サラザールが死に、独裁政権が無血クーデターによって崩壊したことで、植民地は念願の独立を手に入れたが、独立後の発展の手立てを一切学ぶことなく放り出された。
前述したように、多寡問わず、得られた富などを元にして、次のステップに踏み出すというポルトガルの文化は、それらの諸国においても悪い方向で根づいてしまった。
また、植民地の人たちも、使われることに慣れすぎてしまってた。
ポルトガルの”手先”として働くのが生活の糧だった。
それがなくなってしまっては、どう生活できるというのか。
無論、そこから脱する努力が諸国において見られるのが救いであるが。

かつての栄光は、その国旗において見出すことができる。
大航海時代の航海用具・天測儀が飾られている。
だがもはやポルトガルには”栄光”は存在していない。
極端な話であるが、農業と観光しかない。
グローバル経済から完全に取り残されている。
かつての植民地からの得ていた石油資源も、容易く手に入れられない状況にある。
工場の閉鎖も続いている。



第1話「バーテンダー」

監督と主演俳優は、ポルトガル人ではなく、フィンランド人。
だから、他に登場する(おそらく正真正銘の)ポルトガル人と違い、なんか浮いた感じがする。
ただ、浮いた感じがするからこそ、背景がすべて鮮やかに写しだされている。
犬の鳴き声、ラジオの音、バスのドア音…それら全てが、古都の風景をより精彩にしてくれている。

そしてストーリーがなんとも、現在のポルトガル全体を凝縮したものとなっている。

常連客3人しかこない、テーブルはガタガタ、出されるメニューはスープのみそんな食堂の主人兼バーテンダー。
隣には客足が途絶えないレストラン。
出されているメニューをメモするも、それを学ぼうとしない。
挙句に煮詰まりつつあるスープに、干物の魚をぶち込んで”漁師風”と銘打つも、糞不味い。

ただまあ、最後のシーンが、ねえ…
ああ、もうこのまま終わっても、仕方がないのかな…という”諦め”がね…。




第2話「スウィート・エクソシスト」

かつてポルトガルの植民地だったカーボヴェルデからの出稼ぎ者の老人。
気を失っている最中に、1974年のクーデター(独裁制を倒した”カーネーション革命”)に参加した兵士の亡霊と語らう内容。

これは、少し昔のポルトガルの話。

植民地で支配を受けていた主人公が、実は支配側の手先として働かなければならなかったことの皮肉。
そして、我々すべてが、「忘れされる存在」でしかないことを、”諦め”ること。

でもね。
”諦め”ることは、実は最大の慰めであるということが、エンディングでね…。




第3話「割れたガラス」

長い歴史を持ち、欧州第2位のシェアがあったのに、十数年前に経営悪化で閉鎖となったある紡績工場跡。
登場するのは、その工場でかつて働いていた、普通の人たち。
インタビュー形式で、当たり前の貧しさが次々と語られる。

昔のポルトガルの話だ。

教育を殆ど受けられず(時期的にサラザール政権下だったから)、12歳で働くのが当たり前だった。
農業か、工場か。
嫌なら、外国へ逃げた。フランスでハウスメイド、北欧で牧童。
掃除人夫として入ったが、修理工が足りないということで、自ら手を挙げた人。
休み時間に食堂で、乳児にお乳をあげる…それは母も、そのまた母も、そのさらにまた母もやっていたこと。
仕事が好きとか嫌いとかじゃなかった。
他に選択肢がなかっただけだ。
だが、それも人生。

背後にあるかつての工場の食堂で撮られた写真。
ここに写っている人たちは、当然全員、昔に亡くなっている。
名前も知らない。
「忘れ去られた存在」だ。
我々も全員、この写真の人たちと同じだ。

翻ってみると、不思議なことだ。
我輩は毎朝、中央線に乗って会社まで出勤する。
その電車の中にいる人たちは、全員、100年後に生きている人はいるのだろうか。

昔のポルトガルの話だ。

だが、昔のポルトガルとして、断絶しているわけではない。
いや、ポルトガルだけの話でもないのだ。



第4話 「征服者、征服さる」

さあ!待ってました!
オリヴェイラ監督!
ここまでの3話で、我輩は底知れぬ感動に酔っている。
この酔いを、見事に心地よく、収めさせてくれ!



古都ギマランイス。
観光客がぞろぞろとガイドに導かれて、街中を訪ね歩く。

ここは正に、建国当時のポルトガル!
そして我々外国人が知っている、現在のポルトガル!

ガイドはアルフォンソ1世の銅像まで案内する。

お?
奥から、騎馬隊が?




はっはっはw



そうだよね。
悲しいとか、”諦め”とか、そんなことで片づけちゃあ駄目なんだな。



これが今のポルトガルなんだな。



こうして考えると、建国の祖自身もまた、「忘れ去られる存在」のままで、良かったのかもな。




本当にすごい映画だった。
2時間弱で、一国全てが凝縮されていた。
そしてどれも腹持ちが良いと来ている。



お勧め。

徒然と…

  • 2013.09.26 Thursday
  • 18:14
JUGEMテーマ:日記・一般 


今月で辞められる幹部の壮行会があるということと、
今朝起きた時、若干肌寒いな…ということで、数か月ぶりに背広を着たのだが…

なんか着るべき背広を間違えたかもしれん。

少しテカリのある(絹ウール混紡)、少し太めの縦縞で薄めの黒。
赤…というより、極紅色のドット柄ネクタイ。
ブルーのワイシャツ、襟は白でボタンダウン。
スコッチグレイン製(5万円くらい…ひい…高かったよ…)の先の尖った革靴。
ずっとパソコンでの契約書仕事が続いてたので、青みを含んだPC用メガネ。サングラスに見えなくもない。
こないだ床屋で整髪したのだが、ちょっと短めで、しかも起きた時寝癖が酷かったからオールバックで。
誤って香水を2度吹付け。
ちょっと気分を変えて、タイガーアイのカフスボタン。



どう見ても、ただの総会屋です、本当にありがとうございました。



てか、この格好で、東京駅を歩いちゃあダメだろ、我輩。

「ねえねえ、あの太った人、あのビルから出てきたけど、何か密約を経営としたのかしら」
「こわいわね、これは早々に警察へ連絡よ」

この所為で、道行くと人が避ける避ける避ける…。

明日は元通りの半袖姿に戻るか。
台風が近づいて暑いしなあ。




にしても面白いことに、こういう格好をすると、昼食をとる店にも気を付けるんだよな。
いつもなら、さくら水産Aランチと行くところ、給料日でも行かないチョイシャレの店に入って
























イスパニア料理を食べたりして。
あの…店長さん?
なんかすごくおびえた表情をされておりますが、我輩、ただの日本のサラリーマンですから。
そりゃ昨年までは、ヤクザでさえも、座り小便するような業界にはいましたけど。
ああ…お隣のOLのみなさん、急に静かになっちゃって…おじちゃん、怖くないよ(マテ




てなわけで、今、壮行会会場前でこの日記を書いている。
ドアマンが警戒しているよ…。
トイレで髪型を崩してくるかな…。

それにしても、去りゆく人に対して規模がどうであれ、壮行会、お別れ会を開く会社は、良い会社だと思う。
慰労という意味もある。
感謝という意味もある。
だがそこにあるのは、いずれ自分もまた、去りゆく人間であることを自覚させるという機会を設けることにこそ、一番の意味がある。
好かれていようと憎まれていようと、これを開き、出席することに意味がある。

気に食わないからと開催しない、よほどの理由がない限り出席しない会社は、ブラック企業の基準として設定しても良い。
そして、そういう社員が残っているとすれば、それらの社員はブラック社員だ。
社会で行きる人間として、失格だ。




ああ、にしても…コンタクトレンズにすれば、和らぐかな…とほほほほ…

縦方向に?

  • 2013.09.25 Wednesday
  • 22:10
JUGEMテーマ:日記・一般 


会社の移転が決まり、総務部周辺の動きが毎日殺気立っている。
個人的には、まあ少々遠くなるかな…という感じだけと、近くに本屋がないのはつらいな…という点だけが不満かな。
ただ、直属の上司が、代表取締役にン段階昇進するという状況についてちょっとびっくりしたけどな。
いや、すごいことだとは思うけど、どうも我輩、上下とか昇進とか、生来疎いところがあるからなあ。
それに関しての我輩への影響?
あー…
ある。
仕事量が無茶苦茶増えた。
以前は目をつぶってもゲームをプロデュースできると豪語したが、
今じゃあ目をつぶっても、契約書を作ることができるって、言えそうだ…。
いや、完璧な契約書作成屋にはまだ程遠いけどね。w

あー、気になることがあるとすれば、デスクのサイズが全員小さくなるということか。
今は両袖机だが、移転先では片袖になるという。
法務だから書類とかがどうしても多くなるのだが、この点が痛いな。
幸い会社には、自動送りのスキャニング機能がついた複合機がある。
時間を見つけて、あまり重要ではない書類からPDF化するしかないな。

ただそれだけでなく、法務関連の参考書籍もある。
PDF化?
ソニーリーダーで読む?
いや、さすがにそれは不便だ。
ネットには六法全書があるが、その他の参考書類については、実物をひいて確かめるのが、仕事上では効率が良い。
話は違うが、受験勉強の頃、辞書を使いまくってたが、今の受験生って電子辞書なんだよね…あれで、勉強できるのか?ちょっとその点が気になった。

狭くなるデスク…
増え続けるであろう書類や参考書籍。

てなると、自腹で机上ラックでも買うべきなのかな?
5千円くらいするんだよな。
ホームセンターでの自由設計型だと、却って高くつく場合もあるし。



まあ、でも用意だけでもするか。
ついでに、





これを乗せて…
買っちまったよ…w

【転載】「パンドラの箱訴訟」控訴審、勝訴  集団自決「軍命令」の誤り立証【拡散歓迎】

  • 2013.09.24 Tuesday
  • 20:59
JUGEMテーマ:ニュース 

(以下転載  拡散歓迎)



平成25年8月
沖縄集団自決冤罪訴訟をご支援いただいている皆様へ
                   沖縄集団自決冤罪訴訟を支援する会
                                事務局
 「パンドラの箱訴訟」控訴審、勝訴
   集団自決「軍命令」の誤り立証(上原正稔氏)

 猛暑の侯、皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げま
す。日頃は、当今にご理解、ご協力を賜り厚くお礼申しあげます。
 7月29日、那覇市在住のドキュメンタリー作家・上原正稔氏が琉球新報の
夕刊に連載していた「パンドラの箱を開ける時」の掲載を一方約に中断された
ことに対して、琉球新報に損害賠償などを求めた裁判で、福岡高裁那覇支部は
29日、一審の判決を変更し、原告の主張を認める判決を下しました。一人の
作率が沖縄の新開社を相手取り勝訴したのは初めでのケース。これにより沖縄
戦をめぐる地元マスコミの「言論空間のゆがみ」に歯止めが掛けられるのでは
ないかとの期待が高まっています。
 掲載を拒否された原稿の副題は「慶良間で何が起きたか」で、慶良間諸島の
当時隊長だった梅津裕氏が集団自決の命令を出していないことを証明する内
容でした。
 上原氏は「琉球新報、沖縄タイムスをはじめとする、互いにかばい合うメデ
イアと作家、学者、文化人などを自称する人たちが『車の命令によって集団自
決が始まった』と主張するのは大変な間違いで、これこそが犯罪であることを
裁判が立証した。慶良間諸島で集団自決を命じ悪徳軍人とされてきた梅津裕氏
と赤松嘉次氏(故人)の汚名を晴らすため、『真実』を唯一の武器として戦って
きた。」と語りました。
 判決後、上原氏は梅津裕氏と赤松氏の弟、秀一氏に電話で報告。梅津氏は「涙
が出るほど嬉しい。」と話されたといいます。当会事務局にも27日14時7分
判決後すぐに上原氏より「やりました!ついにやりました!ご支援有難うござ
いました。これからもよろしくお願い致します。今から記者会見、報告会を行
います。」と興奮気味に連絡があり、共に喜びを分かち合いました。
 当会の戦いはこれからも続きます。ご支援のほど、よろしくお願い致します。


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平成城25年7月29日判決言渡 同日原本領収 裁判所書記官

平成24年(ネ)第172号 損害賠償等請求控訴事件(原告・那覇地方裁判所平成
23年(ワ)第101号)

口頭弁論終結日 平成25年5月30日

               判       決

     那覇市樋川2−4−16
          控 訴 人(原告)  上   原   正   稔
          訴訟代理人弁護士   徳   永   信   一
          同          中   村   正   彦
          同          上   原   千 可 子
     那覇市字天久905番地
          被控訴人(被告)   株 式 会 社 琉 球 新 報
          代表者代表取締役   富   田   訶   一
          訴訟代理人弁護士   池 宮 城   紀   夫
          同          赤   嶺   真   也
          同          島   田   孝   人

               主       文

1 原判決を次のとおり変更する。
 (1)被控訴人は、控訴人に対し、105万4000円及びこれに対する
    平成23年2月5日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払
    え。
 (2)控訴人のその余の請求を棄却する。
2 訴訟費用は.第1、2審を通じてこれを10分し,その1を被控訴人
  の負担とし.その余を控訴人の負担とする。
3 この判決の第1項(1)は仮に執行することができる。

              (事実および理由省略)
---------------------------------------------------------------



小さな判決である。
だが、日本が元に戻る大きな一歩であるのは確かだ。

それにしても…琉球新報はこの裁判結果により、事実が拡散されることを極度に恐れ、騒ぎを何とか沈静化し、忘れ去らせようと上告を断念したとはな…
ナンクルナイサー?
その前に、きっちりと日本語と英語を勉強しなおせーや。支那のスパイどもが。

Xperia tipo dualを海外旅行用に買ったのだが

  • 2013.09.23 Monday
  • 20:07
JUGEMテーマ:日記・一般 

一昨日、香港(だと思うが)の通販会社から届いたXperia tipo dual。

















到着した時に入ってた箱が、小さい!
とにかく小さい!
うひょー!小さい!
開けてみてされにびっくり!
もっと小さい!
なんだこの小ささは!
タバコは吸わないが、もしかしたらタバコの箱と同じくらいか、それよりも小さくないか?
これがいわゆる、”世界標準”というやつなのか?
普段から日本を”ガラパゴス”と酷評するクセに、なんちゅー使いにくいサイズだ!
それなら”ガラパゴス”のままでいいじゃねえか!ふざけんなコラ!



…って、何に興奮してるんだっけ?
ああ、自分の中にある経験則にはないミニサイズに、意味不明の怒りをぶつけていたのか。



まあ、とりあえず、楽天SIMを差し込む。
まず、日本語にする。
怪しげな支那フォントが散見されるが、まあ当面はこれで。
つついでAPNをば…少し苦労して、無事に接続。
…なんか、画面が小さいという前に、タッチの反応があまりよろしくないな。
スマホ用のタッチペンを買ったほうがいいのかな?
えっと…日本語化にする方法として、ルートを取るとかあるが…面倒だな。
グーグルの日本語フォントで当面済ませておこう。

最大の問題は…だ…電源差し込み口がCタイプしかない…
てか、取扱説明書は、英語とスペイン語と、アラビア語しかない…

これってもしや、アラビア市場向け???
アッサラームアライコム…変なところで、縁があるな。



ヨドバシカメラでポイントを使い、変換プラグを買い充電。
いや、半分くらいバッテリーが残っていたが、全然減らない。
持ちがすごく良い。
これについてはものすごく褒めてあげたい。



まあ、あとは現地でどのように動くかだけだな…。
尤も、海外のキャリアショップからすれば、見慣れた機種だから、問題なく繋がるようにしてくれるとは思う。



…あ、やばい…
モバゲーのパスワード、忘れた…。

1万の読経よりも

  • 2013.09.22 Sunday
  • 19:13
JUGEMテーマ:日記・一般 



















昔々、青山にWindows95向けに自社のゲームを移植して、一山儲けようとしたが、大ゴケしたKCG青山という会社があった。
そこにいた大塚ってデブが、単にマイクロソフトに転職するためのアピールとして、いろいろと騙くらましやがったというの話を、後で聞いたのだが、まあそれはいずれの話に回すとして…。
てかな…本気で95のゲームで天下を取ろうとしてたのかな…今から思えば、ありえない話だったんだけどなあ…ちなみにそこで最初に携わったのが「ヘンリーエクスプローラーズ」で…あああ…ビデオカードに振り回されて、自腹で数枚買って酷い目に遭ったな。



で、その会社があったのが、青山ツインタワー。
一坪がハンパない金額だったが、それ以前に、食う場所に困るところだったな…。
近くに吉野家がなければ、自己破産するところだったぜ。w

って、そうじゃなくって、

そんなに遠くない場所に、豊川稲荷があった。
神社仏閣参拝が好きな我輩として、あの数年間、何故か一度も詣でなかった。
理由をふと思いなおすと、ただでさえ食事処の少ない(当時は、今は知らんけど)青山一丁目…休み時間に稲荷様の所まで行って、昼食を逃したらたまったもんじゃない。
そういう理由だった。

だから今日のように参拝するのは、なんかの縁であろう。
先日の日記で、祭りの出店を冷やかしたいなあ…と思って検索かけたら、ここで「大岡まつり」が開催されるということで行ったのだが…



うーん…出てなかった。
てか考えてみた多、暴力団対策関連法で、テキヤとかが活動停止に追い込まれているんだよなあ…。
代わりにフリーマーケットのようなものが…まあ、これはこれで悪くはないけどね。



境内の真ん中あたりに、大岡越前の御廟があり、参拝者が絶えない。
今日は越前守を讃える日ということで、我輩含め数十人が周囲に。
やがて、お寺の一番偉いお坊さんらの一段が…と思ったら、半被を着た年配者の一団が突然、木遣をはじめた。

半被には、組頭とかが染めつけられている。
ああ…町火消の江戸木遣か…。
録画したかったが、いや…やめておこう。
我輩はなぜか知らんが、この江戸木遣りが堪らなく好きなのだ
生で聴けるとは、何という幸運だ。

御廟の前で、観音経をはじめ、読経が流れる。

一通り儀式が終わると、町火消の人たちが前に揃い、木遣りをあげた。



享保の改革で、徳川吉宗の命を受けた大岡越前は、名主達からの助言を元に、町奉行の管轄下、町火消を組織した。
つまり、大岡越前にとっては、我が子のような存在だということだ。
木遣りはその子供からの報恩なのだろう。
言い過ぎ覚悟で述べるが、万巻の読経以上に、泉下の町奉行は喜んでいるに違いない。
司法だけでなく、行政全般を司った先人に、深い敬意を。



にしても、木遣りはいいねえ…。


身体って、動かせられるもんだねえ…

  • 2013.09.21 Saturday
  • 20:52
JUGEMテーマ:健康 


先日、思い立って近くのスポーツジムに入会し、今日がその初日。
医者から許可…というか、血液検査から運動しないと、どーなっても知らんぞ!…と怒られたというのがあるが、一日中、ずーーーーっと座りっぱなしの仕事、色々とやはり自覚症状が出ている。

自宅から近いというのもある、駐車場完備で、帰りにスーパーで買い物ができるという長所もある。
自転車でシェイプアップというのは数年前に挑戦したが、転がすのに良い環境でないということが判明…今では、車の中に収めていて、小旅行の際に取り出して、軽いサイクリングを楽しむのに使っている。

最初に、インストラクターとの面談。
おお、これはこれはまたお若い女性の方。
色々と話をしていると、この方は昨年、両膝が故障し、手術をして今の仕事の就いたそうな。
どっかの選手だったのかな?
なんか気のせいか、見たことのあるんだけど…。

で、面接のはずが、手術での苦労話で30分盛り上がってしまったw

それにしても下半身の手術なのに、全身麻酔なんだねえ…
こっちは局所麻酔でひどい目に遭ったってのに。

いやいや、それにしてもこんな気軽に話ができるのって、いいものだ。
ジムの雰囲気は、我輩より年長者が多いというのも、なんか安心できる。


 「30年前の国体で優勝した元選手とかもいますよ」


…急に負けた気がしたぞ…



ICDに不自然な力がかからないコースを設定していただいた。
とりあえず、一回きたら200キロカロリー減らす方向で。
まずはバイク漕ぎで。



いやあ…20分で簡単に100キロカロリー、減らせるんだねえ。



で、いくつか、ジムでおなじみの機械をエッチラオッチラ…。



結論。
身体って、けっこう動かせられるもんだねえ。
土日もない仕事だった頃には、夢に思えなかった時間の過ごし方。

ダラダラと休日を過ごすより、1〜2時間、生活リズムを整えるのに良い習慣ができそうだ。

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