観光「学」の意味のなさ
- 2012.10.31 Wednesday
- 21:46
JUGEMテーマ:旅行
先週のニューズウィークだったか、日本における観光についてのコラムがあったのを思い出した。買わずにコンビニで立ち読みしただけなので、どういう内容だったか覚えていないが、うろ覚えの範囲では、
日本政府の観光誘致はへたくそ
という内容だったような…。
下手…というのではない。
行政が手を付けるべきものではない。
またマーケティングとか、色々と学問にしようとしている学者もいるようだけど、
これほど馬鹿極まりない学問ごっこはない。
我輩は海外旅行が大好きであることは、友人のみならず、この糞日記をご覧いただいている皆さんであれば、ご存じであろう。
海外旅行の目的には、色々ある。
新しい風景に興奮したい。
現地でしか食べられない美食に舌鼓したい。
色んな人と会ってみたい。
どの国特有の文化に触れてみたい。
一方で、海外に出てまで、一番望んではいけないこと、求めてはいけないことは
日本を持っていく
ということである。
日本のホテルやレストラン並みのサービスを求めるな。
安い旅費しか出していないのであれば、寝られるだけで満足せず、出した金額の倍以上を求めるOLの感想を見るたびに、会って往復ビンタを食らわせたいと何度思ったことか。
その国に入ったら、その国の人たちと同じ生活を感じることが、旅行の本来の楽しさであるのだ。もし日本そのものの基準で海外旅行を望むのであれば、パスポートを持たずに国内旅行で済ませるのが、その人のためにも良いことだ。それとも、通常予算の5倍以上(シャレじゃないぞ…たとえば台湾旅行であれば、往復旅費と宿泊費で4万円あれば十分だが、日本並のサービスとかを求めるのであれば、20万円でも足りないぞ)必要だ。
行政にしても学者にしても、連中の頭にあるのは、これの逆だと考えればよい。
アメリカからの観光客が来たのであれば、アメリカ人が喜ぶサービスは…
支那からの観光客については、満足される内容は…
ブラジル人からのお客様であれば、どういうものが望ましいのか…
馬鹿だろ?
世界195か国のそれぞれの国民に合わせた観光サービスを用意するのか?
国家予算を破たんさせるつもりか?
てか、そんなのいちいち作ってたら、日本に来たという意味がないぞ?
国賓歓迎のパーティにおいて、フランス大統領にフランス料理を出すとかって…まあ、フランス料理を出すのが、政府の決まりごとらしいが、うれしいと思うか?
日本にわざわざ来る前に、観光客はじっくり日本を調べつくして来ているのだ。
円高の中、財布の厳しい状況で、インターネットを活用して、自分なりの日本観光のルートを作っていて、行政や学者がやっていることは、他国の成人を幼稚園児扱いしているのと同じであり、馬鹿にしている行為なのだ。
いや、断言してもよい。
行政や学者の言う「観光」は、海外からの観光客を侮辱している行為なのだ。
我輩が台湾に行く時、そのままの台湾を感じたい。
我輩がアイルランドへ訪れる時、一切の日本を感じたくない。
我輩がサウジアラビアの地を踏んだ時、異国情緒に満身興奮したいのだ。
観光客に対して、少し厳しい環境のほうが、観光の楽しみを増してくれるスパイスなのだ。
必要なのは、質問があれば、回答できる体制と、
「郷に入っては郷に従え」ということを、逆に観光客に対して徹底させることだ。
これはかえって楽しいことなのだ。
自国の空気を排除して、日本そのものを楽しむのに、その制約があり、それに従うことも、観光における興奮へと繋がるのだ。
そして、「郷に入っては郷に従え」を徹底させることは、観光客にとって、
「第二のパスポート」となり、本当の意味で日本国内のあちらこちらで歓迎されることになる。それこそが、本当の「観光」となり、リピーターを増やすきっかけとなる。
観光客は甘やかしてはいけない。
相互の「態度」が重要なのだ。
そして、飾らないそのままの「日本」をいつも通りに置くことが、観光客がなぜ日本に来るのか…それに応えることなのだ。
だから、こいつらは、来なくてよろしい。
それ以前に、マナーを一切守らない連中を歓迎する国って、北朝鮮しかないんじゃなかろうか?