「なぜ」それをしたのかが、問題だ。
- 2011.06.30 Thursday
- 23:41
JUGEMテーマ:ビジネス
その会社について、以前から不気味な噂が流れていた。
入社する人は、その人の希望を一切無視して、契約社員として入る。
3年間ひたすら、草だけを作るCGデザイナー。
3年間ひたすら、髪の毛のさらさら感を演出するためだけのプログラマー。
3年間ひたすら、さぼてんモンスターの動きを考えるプランナー。
3年間ではなく、2年間だったような気がするが。
そして3年経過した時、労働法に基づいて正社員になると思っていたところに、
突然叩きつけられた、解雇通知。
退職金もなく追い出されたデザイナーは、草を作るについては日本一かもしれないが、
他に何のスキルを持ち合わせていない。
茫然自失で追い出されたプログラマーは、シャンプーのCMにも使えそうな髪の毛の流れを
再現するのに優れた技能を持っているだけ。
トゲトゲの不可解なモンスターと言ったら、彼という状況において、何もなく放り出された後、
何が残されているというのだろうか。
大げさだったかな。
我輩としても、これらの話は、全部ウソであってほしい。
あくまでも、悪意に満ちた噂でしかない、と。
雇用に関する法律を巧くかいくぐって、多くの企画者、開発者、マーケッター、エディター、その他多数のスペシャリストの人格を徹底的に破壊する行動をとることで、終わりに何が見えるのか、人間として当然持ち合わせているべき、イマジネーションを持たない経営を、「なぜ」このようなことをしたのかが、続けてきたのか、非常に気になる。
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なぜ?
こういう状況になると分かっていて、なぜ、あのようなことを、ひたすら繰り返したのだ?
我輩にあるのは、怒りでも諦念でもなんでもない。
純粋に、コンテンツビジネスにおいて、絶対にしてはいけないことを、なぜしたのか?
なぜ、作る人たちを侮辱してきたのか?
なぜ、遊ぶ人たちを侮辱してきたのか?
なぜ、現実を否認し、新しい潮流を罵倒してきたのか?
ビジネスにおいて、最近思うことがある。
財務諸表とか、クリティカルシンキングとか、マーケティングとかも重要だが、
心理学というのが、必須事項になるのではなかろうか、と。
このような愚かしいことを繰り返す市場に、
何らかの精神的な問題が存在しているような気がして、ならないのだ。
「なぜ」と問われて、その「なぜ」を起こした行動の基盤となった、
過去の精神的な出来事にも注目しなければ、ビジネスはできなくなってしまっている。
「なぜ」ということに対して、真摯に問いをつかなければならない。
でなければ、こんな未熟なことを繰り返すようでは、
日本のゲーム業界は、永久に倒れたままになる。
学びたい。
経営について。