本来であれば、日記のタイトルは「徒然と…」としたいところであるが、
2月は妙に週末がアクティブであった。
馬術の免許を取りに行ったり、
飲みに行ったり、と…おかしい…こんなの我輩ではないぞ、真面目な話。
我輩はもっと、こう、キモオタとして休日はゆっくりと、自宅で寝たり、オンラインゲームをしたり、
もっとなんというかこう(ウダウダウダウダウダ)。
まあ、新しい職で、鬱病一歩手前ならなんとも救いがあるのだが、
我輩の場合は、鬱として内側に収めるのではなく、外に向けて、ゲバルトまっしぐら…という性格。
でもな…いい齢して、そんなボーンツゥビワーイルドー♪なことで、懲戒解雇食らうのであれば、
能力不足として、会社都合退職のほうが、はるかにありがたいのであるが。
なんの話だっけ。
ああ、そうそう。
今日一日のまとめ、ってやつね。
映画「太平洋の奇跡」を観に行く。
ツィッターでも呟いたけど、うーん…戦争映画として観に行くと、がっかりすると思う。
戦闘シーンが極端に少ない。
大場大尉が500日以上、どうやってジャングルの中で戦い、生活することができたのか、
もっと具体的に描写して欲しかった。
途中で、「桃太郎」の童謡が流れるところが、流れをブチ切るような感じがして、白けた(史実に基づく時間軸だとしても)。
唐沢の怪演は良かったかもしれないが、結局、このキャラが登場する意義が何なのかさっぱりわからなかった…「フルメタルジャケット」の『戦争はまさに地獄だぜ フウハハハハ!』のようなキ〇ガイっぷりを出せばよかったかもしれないが…ああ、そうそう。ずっとツルっぱげだったけど、あんな酷地において、なんで剃ってたんだろ?
海軍陸戦隊少尉に、コメディアンの板尾が、微妙に目立ったなあ…いや、個人的にあのエグミのある存在感は好きなんだけど、映画「空気人形」とのギャップが…。
でも全体として、十分に面白いし、見ごたえがある。
大場大尉含め47名の兵士が投降する際、収容所の女性から差入れられた清潔な軍服を着て、「歩兵の本領」を歌いながら行進するシーンは、本当に涙する。
ドキュメンタリードラマ映画…だね。
来場の観客は、やはり高齢者が圧倒的に多かった。
終わった後、全員が拍手した。
我輩もつられて拍手した。
毎年靖国神社に参拝しているが、いつ、参拝しに行くべきか、常日頃から悩んでいた。
でも、この映画を観て、決めた。
12月1日に行こうと思う。
休日が取れなければ、その週の土曜日に。
となると、今年だと、12月3日か…。
紀伊国屋書店へ行く。
ビジネス書籍の売り場に行くが、どうも吐き気がしてしまう。
「課長になったら」とか、
「マネジメントとは」とか、
そんな本、我輩は大嫌いだし、それらを読んだところで、我輩の性格やら、行動パターンやらが変わることはないし、変えるつもりは一切ない。
人文系の書籍フロアまで避難し、気持ちを落ち着かせるために、中世史の書籍を数冊購入。
その後、喫茶店に入り、チーズケーキを頬張りつつ、むさぼるようにそれらを読む。
夕方の早い時間に、鷹と合流し、居酒屋かばに。
なんか貸切状態のようだったが、カウンター席なら空いているとのことで、そこに。
生ビール、日本酒、刺身盛り合わせ、巨大なチキンカツ…。
一人酒が好きな我輩であるが、会社や仕事と関係のない人と飲みに行くことは嫌いではない。
ましては、20年来の友人であれば、なおさら、我輩はアルコールと共に、
現状の毒を洗いざらい、吐き出すことができる。
新しい「課長」の名刺を渡す。
考えてみたら、鷹が第1号だ。
今まで、いろんな会社、いろんな役職での名刺を作り、配ってきたが、
断言しよう。
今回の「課長」と冠した名刺ほど、人に渡すことにおいて、「恥ずかしい」と思ったことはない。
その「恥ずかしい」というのは、二つの意味を有する。
我輩自身、「課長」の器量もスキルも経験も知識も人徳も度量もない、ということだ。
我輩は、一つのプロジェクト(たとえばゲーム作り)において、「仲間」を持ち、「仲間」の一員として、「仲間」のために自分の役割を進むことが大好きだし、それ以外の仕事の仕方をしたことがないし、それ以外の仕事の仕方を学ぶつもりは毛頭ない。
名義として「プロデューサ」とあったが、この役職は、「仲間」における最高責任者の意味を全く有していない。
ゲーム作りにおける役割は多数ある。企画、プログラマー、CGデザイナー、音楽、ディレクター、そしてプロデューサ。
プロデューサが頂点で、その下にディレクターがいて…という図式が一般的かもしれないが、我輩は断じてそのような考えを持ったことがない。
プロデューサは、上記専門職において対応しきれない専門的な役割を、総合的に受け持つ人を指すのだ。「なんでも屋さん」かもしれないが、決して、ゼネラリストではない。マネジメントのオーソリティでもない。あくまでも、ゲーム制作の専門技術を有した「なんでも屋さん」なのだ。
だから、1プロジェクトにおけるアイデア出し、進捗管理や費用計算、マーケティング、企画書作成やプレゼンテーション、営業宣伝からデバグ、開発員の肩もみまで、何でもやる立場なのだ。
何でも幅広く、情報も知識もないまま、何から何まで管理して、課員に命令を出し、意味をなさない書類作成に日がな一日つぶされ、下からの突き上げと上からの理不尽な要求に応えなければならないように、我輩はできていない。
よかったな…10年前であれば、椅子を放り投げていたところだったよ…。
そんな人間が、「課長」を名乗ること自体、恥ずかしい。
だが、「課長だからこうこうあるべきだ」という世間的なドグマに対して、我輩は強烈に、「恥ずかしい」という感情を抱いている。
出世志向の高い人にとって、課長になることは、ほんの一里塚でしかないだろう。
「課長になれば、次の出世のため、課長としてこうこうあるべきだ」という…この会社からの要求、そして、世間における押し付けに、我輩はこれ以上ない、「恥ずかしさ」を感じてしまう。
その為に、自分の人格も、行動も、哲学も、理性も、生活も、すべてを変更しなければならないということに対して、我輩はこれ以上ない、「恥ずかしさ」を感じてしまう。
我輩が前の会社から解雇され、半年強、失業という憂き目に遭ったが、この期間があったが故に、我輩はもう、何かの高みまで登ろうという気持ちは、すべて捨てた。
「君の新しいステップアップのために」と、社長から言われたが、
心の中で、18世紀英国の文学者、サミュエル・ジョンソンの格言が反響していた。
「地獄への道は善意で舗装されている」
この「課長」という名の「地獄」の道の先にあるのは、解雇かもしれない。
いや、その方が助かる。
「会社都合」は色々と都合がよいのでな。
解雇されたら、また職業訓練学校に通うか、あるいは、ガードマンにでもなろうか。
他にも、「課長職返上」という手もあるかもしれない。
往復ビンタ食らうかもしれんな。
でもなあ…出世とか、キャリアアップとかに興味のない人間にとって、
意味のない仕事ほど、苦痛はないのだよ。
鷹、愚痴につきあってくれて、ありがとう。
それにしても、この居酒屋、やはり旨いな…。
しかも、生ビールの只券と、抽選で「大吉(777円割引)」のおかげで、ずいぶんと安かったし。
良い店だ。
ヨドバシカメラで、動く「アイマス2」を見る。
午後、新しいDSを買う行列がすさまじかったが、すっかり落ち着いてた。
X箱に関して、鷹からいろいろ教わる。
3万円弱なんだよなあ…「レッドテンプテーション」やりたいけどなあ…。
ホームサーバにできないもんかな、X箱。
そうすれば、3万円弱の金額も、それほど痛くはないはずだが…。
ちょっと早めにお開き。
武蔵小金井駅に到着したら、むしょうに腹が減った。
おかしい…飲みの前にチーズケーキを食ったはずなのに。
そういえば北口に、新しいラーメン屋ができたって、町情報フリーペーパーにあったな。
どれどれ。
身体には悪いとはわかっているが、
ここは美味かった…。
ああ、正常値に戻った中性脂肪ががが…。
帰ろうとしたが、途中で古本屋を発見。
こんなところに、こんな店があったとは…。
中に入ったが、こりゃまたずいぶんと変わった店で…。
神保町の外れで、翌日空地になっていた古本屋での実体験を日記で過去したが、
この店も、そんな雰囲気があるな…。
棚の上に、日本語ではない…なんだろ…古英語で書かれた、なんとも意味深な本が、低価格で売られてた。
誰かの日記か…てか、誰だ?名前が読めないな…。
安かったので、買った。
気難しそうな爺さんが、無言で金を受け取り、袋に詰め、渡してくれた。
せめて「ありがとう」くらい、言ってくれよお…。
はあ…来月は落ち着いた土日を送りたいものだ。