「プチ貧乏旅行」の棚卸 6
- 2019.05.11 Saturday
- 23:27
JUGEMテーマ:旅行
10) 理想の帽子
費用の多寡を問わず、またその行先の寒暑を問わず、旅行において帽子は必需品である。
熱射病を避ける、落下物に対する衝撃を和らげる、まあこれらは当たり前の話だが、他にもいくつか。
まず、寝ぐせを誤魔化すことができる。
海外の水は、その国によって質が違ってくるが、それがよくわかるのは朝。
洗面で顔を洗い、髪を撫でつけても元に戻らない場合が結構多い。
ヘアスプレー?
我輩、そういうの嫌いなので。
というわけで、帽子を被れば何とか恰好はつくというわけだ。
ひっくり返して、財布や腕時計などを入れる皿代わり。
所謂、携帯式のボタントレー。
これが結構便利だったりする。我輩も一個、オレンジ色のを使っている。
が、なぜか2回に1回は忘れてしまうことがある。
その場合は、慌てずに帽子の中に小物を全部放り込んで寝ることにしている。
代用できるなら必要ないじゃん?…と思われるが、まあ確かに。
ただ、帽子も酷使されているし、汗だくの中に放り込むのも、なんか気になるものがあってね。
とはいえ、こういう使い方できる。
雨避けになるが、南方だとクーラーの水がポタポタ落ちてくるのがあるので、それを避けるために必要だ。
長距離バスでの睡眠時、ちょっとしたアイマスクになる、これは結構重要。
あ、上のボタントレーと関連しているが、空港等での荷物身体検査、財布などの金属関係のものをまとめる場合、トレーに直接放り出すことをせず、帽子の中に纏めるのば一番賢い。
一度、熱射病になりかかった時、帽子の中に水を入れて、頭からバシャー!...とやって、無理やり治したこともあったな。まあ、これはちょっと特殊かな。
白タクとか、怪しげな両替、引っ張りとかを避ける場合、視線を隠すように深く被ると効果的。少しでも視線を合わせると、隙になるから。
ただね…帽子は必須だけど、今まで理想とする帽子を巡り合ったことがない。
正確に言えば、それぞれの旅行先全てに対応できる帽子がない、ということだ。
360度のツバで、頭を覆う箇所が網目になっている、オーストラリアのデザートハットは、南へ行く時によく被っていく。
日光を完全にシャットアウトし、蒸れない構造で20年近く愛用しているが、これにはいくつか欠点がある。
後ろのほうにツバが広がるから、被ったまま飛行機やバスのシートに座ることができない(脱ぐしかない)。
また正直な話、武骨なデザインで、大都市を歩く際に野暮ったくなる(シンガポールやKLの中でこれを被るのはちょっと恥ずかしい感じがする)。
ブーニーハットも同じ理由で、洗練されたものではない。
野球帽は逆に避けているチョイスだ。
実はあまり、旅行には向いていないデザインだ。
網目ではない通常のものは、とにかく蒸れてしまう。寝ぐせが治る以上に、髪の毛が湿気た海苔になってしまう。
また網目のものは、耐久性がひどく貧しい。一回の旅行で使い捨てどころか、旅行の途中で壊れてしまうくらいにもろい。
前のツバが風にあおられやすく、飛ばされやすい。
後ろにあたる日光を避けることができないから、熱射病になりやすい。
何よりも、好きな野球チームがないのだ。ニューヨークMETSはファンだが、日本に我輩のサイズ、あるわけないし。
試しに今回、ゴアテックスのハンチング帽を被ってみたが、あまりこれも良い選択肢ではなかった。
汗を出すとうたっても、熱がこもりやすい。
あと、この帽子はアジアではメジャーではなく、行く先々でジロジロ見られてしまった。
ベレー帽は普段から愛用しているが、これはシンガポールでは向いていない…警官の帽子がベレー帽だから。
真面目な話、これでも買って被ろうかとも思ったが、ウール製なんだね…むりーw
というわけで、帽子については好みの基準があるし、行先に応じて結局選ぶようにしている。
重要なのは、飛ばされないようにすること。
顎ひもがあるか、深く被ることができ、しっかり頭にフィットするか、これが一番重要なことだね。
てか、我輩の頭がでかすぎるんだよ…65cm、普通に売れっての。