アイルランドについて少し徒然と…
- 2011.02.27 Sunday
- 19:58
JUGEMテーマ:日記・一般
「アイルランドに知人も友人もないのに、引退して行ったところで、何になる?」
かつての上司に、酒の席で指摘されたことがあった。
確かにそうだ。
我輩の夢は、一日でも早く、一切を捨てて、人知れずアイルランドのどこか田舎で、一人死ぬまで、貧しくてもひっそりと暮らすことである。
だが、友人知人のアイルランド人は、日本にいるか、あるいはダブリンなどの大都市にしか住んでおらず、休日であっても、そんな所まで車を飛ばすほど親しいというものではない。
だが、それでいいのだ。
不動産の価格を観たら、畑があって、町まで自動車で15分の所にある小屋(と言っても、日本で言うところの2LDKか)が、全部込みで150万円で売られていた。外国人の我輩でも、問題なく買えるとのこと(その代り、保証人制度を活用するためと、弁護士代が別途必要だが)。
少々勇気がいるが、即金で出せられる。
車もいいが、馬に乗って、村まで往復するような感じで生活したい。
ネット環境は決して良いとは言えない(日本が異常なまでに高品質なだけだが)が、使えればそれにこしたことはない。
友人知人がいなければ、作れば良いのだ。
そこにあるのは、金勘定やビジネスにおける吐き気がするパワーバランスなど存在しない。
「村のはずれに、変わった東洋人一人が住み着いた。毎晩パブに来て、皆と一緒に飲んでる」
という感じで、過ごせたら良い。
そ、名前はいらないのだ。
時が満ちて、そこでゆっくり老いて、一人で死ぬ。
前もって、村の教会にお願いして、死んだ後のミサの段取りと、墓について予め準備しておく。
葬儀が終わった番、遺したお金で、村の人たち全員、パブで只酒を振る舞えば、最高だ。
それが我輩にとって、唯一の夢だ。
フィナゲール14年ぶりに政権奪還のニュースが飛び込んできた。
フィアナフォイルと政策において、大きな違いはないのでは?…と思われている。
かくゆう我輩も、そう。
あまり大きな違いはない。単に英愛戦争の戦後処理の違いから、確執を引きずっているだけだ。
ユーロに参加して、国家負債が軽減されたが、統合通貨最大の欠点である、自国経済について自由な裁量が一切ないということが、アイルランド経済の失墜を招いた。
週刊「ニューズウィーク」を読んだが、アイルランドは今回の経済破綻で、野良犬ならぬ、「野良馬」問題を抱えているそうな。
ダブリンの街中に、インドであれば野良牛だが、野良馬があちらこちらにおり、子供たちからいじめを受けているそうな。
裕福になった際、誰も彼もが買ってた馬だが、失業して飼えなくなったということで、そのまま放置してしまったとか…。
ああ、今すぐ行って、野良馬一頭を拾って、そのまま乗りたい…。
明日から仕事か…。
理不尽な仕事が続くのか…。
こういう夢を持たないと、生活できん。
夢を持つことが許されない仕事ほど、人間を腐らせるものはない。