ぼんのう

ブルガダ症候群で一級障害者。人生、楽しもうよ♪

「パイレートクィーン」を観てきたけど…

2009.12.19 Saturday 23:42
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    帝国劇場に来たのは、何年ぶりだろうか。
    最後に来たのは確か、「ジーザスクライストスーパースター」だったか。
    厳しい名称であるが、極めて大衆的な劇場で、
    格別なお洒落をする必要は全くなく、
    上下ジャージ姿の観客も中に数名…。
    いや、ここまで大雑把というのも、何か問題があるな。

    で、貧困の真っ只中にありながらも、諭吉を一枚犠牲にしてチケットを買い、観にいったわけだ。

    感想?
    …感想…



    えっと…



    うーん…



    「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」を生み出したゴールデン・コンビである、アラン・ブーブリルとクロード=ミッシェル・シェンベルクの最新ミュージカル

    …とあるけど、欧米において話題にならず、鳴り物入りで上演されたが、その後そそくさと店じまいされた理由が、何となく判った。

    確かにブーブリルとシェンベルクのコンビは、ミュージカルを作る天才コンビかもしれない。
    だが、アイルランドを知る人にとっては、あるいはアイルランド人からすれば、何とも言えない消化不良を起こす内容であることが否められない。
    日本人が「蝶々夫人」を観るかのような感じというか…。

    実在の海賊女王、グレイス・オマリーを描こうとした。
    だが、アイルランド自体を表現するには、彼らはアイルランドをあまりにも知らなさ過ぎた…非常に偉そうなことを書くようだが、正直な感想をどうしたって申し上げたい。



    オープニングでティンホイッスルとフィドルの演奏。
    あれ?
    国歌「兵士の歌」のリフレイン?
    と思ったが、直ぐに音程を崩した。

    で、アイリッシュダンス。
    しつっこいくらいに、アイリッシュダンス。




    …あ。



    やった。
    やっちまった。
    嫌な予感がしていたが…
    女性のダンスがおかしい。





    裾をたくし上げて、押えてのアイリッシュダンスはダメ。
    ちゃんと両腕を下に伸ばして踊っているのがメインでいるが、
    見たところ日本人じゃない。

    ダンスステップの流れも酷いものだ…。
    言葉では説明できないのだが…。

    あ、日本人らしい男性出演者が一人だけ、踊りがきちんとしている。

    でもな…アイルランド人ダンサーを数名出演させて、フォローした点では評価できるが…「リバーダンス」っぽい演出を求めてやらせても、我輩の目は誤魔化せんぞ…。



    あと、「アイルランドの独立〜♪」とか歌っているが、当時、アイルランドという固定した国家国土という概念はなかったぞ。
    部族連合としての概念はあっただけ。
    それをやたらと繰り返していて、白けてしまった。



    というか、日本語翻訳、もう少し、何とかして欲しかった。

    「イングランド人の〜♪」

    とかの間延び方が…。



    英語での上演は、どうだったんだろうか。
    評判が芳しくなかったらしく、どこも終わっているようだが、
    訛りとかをきちんと再現…




    してないだろうな…この様子だと。
    ミュージカルの日本語翻訳は何と難しいことか。
    観客に合わせなければならないが、
    どんなに慎重に翻訳しても、独特の言い回しが崩れてしまう。
    英語の語彙量よりも、日本語の語彙量と言い回しで、全てが決まってしまう。
    何ともやりにくい仕事だろう。





    シナリオの流れも、なんというか…。

    終始だらけてしまうのを、アイリッシュダンスで煙に巻く…
    おい、いいかげんにしろよ…。
    外国人が歌舞伎をやっても、不自然さが痛いくらい判るだろ。
    バタバタバタバタとただけたたましく床を蹴っても、
    今日の夕食は何にしようかと悩むほど、白けてしまった…。



    終わった後、どこからともなくこんな声が…



    『アイルランドって、どこだ?』







    知らない人にとっては感動するんだろうな…。
    よく知る人にとっては、高い買い物だった…。





    帰り、浜松町に寄る。
    年内閉店が決まったウェンディーズで夕食を済ますほど、
    心が少々荒んでしまったようだ…。






    追伸
    ぎねす様

    あくまでも、我輩個人の感想ですので、
    関西公演にてご覧いただく際、逆に素敵な内容だと
    お感じになられるかもしれません。
    あしからず。
    アイルランド | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |

    コメント

    レポートありがとうございました!

    >ミュージカルの日本語翻訳は何と難しいことか。
    >観客に合わせなければならないが、
    >どんなに慎重に翻訳しても、独特の言い回しが崩れてしまう。

    判る気がします、確かに、そうでしょうね。。
    そう考えてみたら、演劇のほうがまだいいかも知れませんね。

    ・・・といいつつ、年明けの公演、買ってしまいました(汗;)
    とりあえずいってきまあ〜す!
    | | 2009/12/20 4:35 PM |
    (多分ぎねす)様

    こう申し上げてはなんなんですが、
    やはり英語で観たかったですね…。
    でも、英語であっても、この時代の
    アイルランドを知らない人が
    台本を書くと、こうも…とも思ってしまいます。

    ああ…アイルランドへ行きたい。
    仕事でアイルランドという選択肢、ないかな…。
    | Andy山本 | 2010/01/03 1:18 AM |

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